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読売、毎日、朝日各社英字新聞の社説を学習研究
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これでスラチャイも大威張りで落ち込むことができる。
芥川龍之介の作品は洗練されているし、なによりその豊富な語彙に圧倒される。
樋口一葉のは、内容がさっぱりわからない。洗練されもいても意味がわからないと前へ進めない。
芥川龍之介や夏目漱石のほうがわかりやすい。
(スラチャイ記)

(Mainichi Japan) May 29, 2011
Kaleidoscope of the Heart: What we can learn from the troubles of a famous novelist
香山リカのココロの万華鏡:へこたれました /東京

I recently read the news that a letter from famous novelist Ryunosuke Akutagawa to poet Kyukin Susukida was discovered.
 日本を代表する小説家、芥川龍之介が、詩人の薄田泣菫にあてた未発表書簡が発見された、という記事が新聞に載っていた。

According to the news, both men were employees of the Osaka Mainichi Newspapers at the time, with Susukida being managing editor of the cultural news department.
 驚いたのは、書簡を書いた当時、芥川は大阪毎日新聞の社員で、薄田は同社の学芸部長だったということだ。

I was surprised. "Had Akutagawa been a newspaper reporter?" I wondered.
Apparently, however, Akutagawa didn't come into the office, working from home instead.
「え、芥川って新聞記者だったの?」とも思ったが、出社はせずに原稿だけ書く、いまで言う「在宅勤務」のような立場だったらしい。

We might feel envious of Akutagawa, being able to work from home, but it seems Akutagawa himself was far from a happy man.
 「いいな、社員なのに出勤しなくていいなんて」とうらやましくなるが、本人はハッピーではなかったようだ。

This can particularly be gathered from a postcard he sent from Yugawara, Kanagawa Prefecture, where he was receiving medical treatment.
とくに療養先の神奈川県湯河原町から送った絵はがきには、“泣きごと”も記されている。

"I can't seem to recover from my nervous breakdown," he wrote. "My will is broken."
「神経衰弱は中々なほりません」「死ぬほどへこたれました」。

Akutagawa is said to have suffered from insomnia, strong anxiety and depression, and six years after sending the postcard, he took his own life at the age of 35.
芥川は不眠や強い不安、うつなどに苦しんでいたといわれ、はがきを送った6年後に、35歳で自殺を遂げる。

It is clear that Akutagawa was gripped by one or more psychological disorders, although experts are divided on which ones.
 芥川龍之介が何らかの心の病にとりつかれていたことは明らかだが、その診断名については専門家のあいだでもいろいろな意見がある。

There are also some who say Akutagawa's exposure to his dark side is what allowed him to write what he did.
Here, however, I would like to look at Akutagawa in a different way: even people of his stature have worries and expose their weaker selves to others.
「心の闇を目にしていたからこそ、あの作品が書けた」という説もあるが、ここではちょっと違う考え方をしてみよう。つまり、彼ほどの人でも心を病むことはあり、誰かに弱い自分をさらけ出してしまうこともある、ということだ。

Looking at a list of his accomplishments makes Akutagawa's life sound wonderful.
 略歴だけ見ると、芥川の人生は輝かしい。

While a student at Tokyo University, he released the famous short story "Rashomon." He established himself as a famous writer while still young, married and was blessed with three boys.
東大に在学中に「羅生門」を発表、若くして作家としての名声を確立し、結婚して3人の男児に恵まれる。

He conducted observations overseas and became an instructor at Bunka Gakuin, a college in Tokyo.
The overall feeling is that he was advancing rapidly on the path to becoming a part of the literary elite.
海外視察をしたり文化学院の講師となったり、エリート文学者の道まっしぐら、という感じだ。

And yet, even as he led this bright life, Akutagawa was constantly trapped by dark feelings.
しかし、そんな光のあたる人生を歩んでいながらも、芥川の気持ちは晴れ晴れと解放されることもなく、常に自分の心の中の闇にとらわれていたのだ。

Of course, he could not truly reveal those dark feelings to us, the general public.

However, looking at Akutagawa's life story, I believe we can carry some lessons away for ourselves: No matter how famous or successful a person is, they worry and suffer;
 もちろん、私たち凡人にその闇の正体を明らかにすることはできない。
ただ、そこからこんなことを学ぶのは許されるのではないか。「そうか、どんなに偉い人でも悩んだり苦しんだりするんだな。

it is only natural that people sometimes feel down;
私が不安になったり気持ちが落ち込んだりするのもあたりまえだ」

and it's not good to think too much about things.
「あんまり考えすぎるのはよくないな。

Maybe we should try to just enjoy each day.
もうちょっと毎日を単純に楽しんでもいいんじゃないかな」

And, there is one more important thing:
 そして、もうひとつ大切なこと。

when we have problems, we can do as Akutagawa did and show weakness to those around us.
困ったときには、芥川のように先輩や知人、友人に弱音を吐いてもいいのだ。

Next time I feel down, I think I will copy Akutagawa and say, "My will is broken."
「へこたれました」。私も今度、芥川にならってこの言葉を使ってみることにしよう。

(By Rika Kayama, psychiatrist)
(香山リカ、精神科医)

毎日新聞 2011年5月24日 地方版
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プロフィール
HN:
srachai
性別:
男性
職業:
civil engineer
趣味:
子育て
自己紹介:
妻はタイ人、娘ばかり3人も!

■近況

2009年の9月15日に脳梗塞を発症、右手が少し不自由になりました。
MRAで脳梗塞の部位を特定でき、素早い処置をとれたので大事に至りませんでした。
快復にむけてリハビリ中です。
(2011/01/01更新)

■自己紹介・リンク

[ はじめに ]
タイのスラチャイです。
英語学習に王道はありません。
毎日毎日の地道な努力の積み重ねが必要です。
スラチャイはNHKのラジオ英語会話で現在の英語力を身につけました。
一日僅か15分の学習でも数年間継続すれば相当な学習効果が期待できます。

[ 名前 ]
松井 清 (スラチャイ)

[ 略歴 ]
・福岡県出身
・国立高知大学卒業
・準大手建設会社に就職
・50歳で会社を早期退職
・99/10 タイ全土を旅行
・00/10 タイに移住
・03/07 カイちゃん誕生
・07/06 シーファーちゃん誕生
・現在タイ国コンケン在住

[ 座右の銘 ]
Slow and steady wins the race.
遅くとも着実な者が勝利する
(NHK基礎英語芹沢栄先生)

[ 学習の手引き ]
・音読して耳から英語を吸収
・Think in English.
・ネイティブ発音付辞書活用
・英英辞典を活用(英和も)
・翻訳和文で専門用語確認

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